固定種の必要性について |
安定した収量や均一・画一化された農作物を求める近代農業は、交配技術や遺伝子組み換え技術によって、目的に応じた様々な品種を作り出してきました。しかし、このようにして作られた種子のほとんどは交配種(F1)で、生育旺盛かつ均一に育つ特長をもつ一方、農薬・化学肥料の使用が前提あるいは推奨されていることが多く、また、種子を自家採種しても翌年は、同じ物が出来ないため、毎年種子を購入しなければなりません。
元来、種子は、採種を繰り返すことで、その地域の気候風土に適応し、各地に多様性に富んだ豊かな食文化を育んできました。たとえば、京都、東京、大阪で同じタネで大根を育てると何代か採種を重ねていくうちに、それぞれの地域に適した大根が育ちます。このように大根一つでも地域の違いが出て、この違いが、固有の食文化を育み、多様な文化を形成してきました。しかし、交配種(F1)では、いつも同じ作物が出来る代わりに、地域の多様性は失われます。
タネを守り継ぎ、その地域に適応したタネに育ててゆくことは、地域の食文化を守るだけでなく、新たな食文化への発展の可能性を広げることになります。 |
自分だけのオリジナルのタネや作物を作ろう!! |
前述のとおり、種子は、採種を繰り返すことで、その地域に適応して行きます。気候条件や、土の状態は、畑ごとに様々です。あなたの畑で、自家採種を繰り返すだけで、あなただけのオリジナルの作物が育ちます。「一子相伝のタネ」といえばちょっとかっこいいかも。 |
自慢のタネを交換し合おう!! |
地域に密着した自慢の種ができたら、プレゼントしたり、交換したりして、楽しめます。もちろん、自慢のタネから採れた作物もみんなで楽しみましょう。 |
庭が無くてもあきらめず、プランターでも挑戦してみよう!! |
ハーブや一部野菜の中にはプランター栽培可能なものもあります。都市部などで、庭のないご家庭でも、あきらめずに挑戦してみましょう!!のロゴのあるタネは、プランター栽培可能です。また、プランター栽培可能でないタネでも、大きなプランターを使えば栽培できるものもあります。 |
バイオダイナミック農法 |
オーストリアの科学者ルドルフ・シュタイナーが提唱した農法。農薬や化学肥料を用いないことはもちろんのこと、地球上のあらゆる生命は、お日様や土、水、空気といったもののほかに、地球の中心にある核、そして宇宙のあらゆる天体のエネルギーの影響を受けて存在していると考え、そのエネルギーを最大限に引き出しながら、健康な土壌作り、生命力のある作物作りを説いています。農場の中で生態系が循環することを理想とし、種まきや苗の植付け、堆肥作りや収穫は天体の動きに合わせて最もエネルギーの高い時期に決められています。欧米では、有機農法よりもさらに厳しい基準として認知され、生命力に富んだ作物として注目されています。バイオダイナミック農法で育てられた作物のタネはの印があります。 |
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